クリニックの内覧会は集患に効果ある?事前準備や成功するためのコツを解説!

クリニックの開業が決定すれば、内覧会をすべきかどうか悩んでいる方も多いことでしょう。

クリニックの内覧会は必ず行わなければならないものではありませんが、行うことで多くのメリットを得られます。

本記事では、内覧会のメリットや事前準備、成功させるためのコツなどを徹底解説します。

最後まで読み、クリニック開業時の集患対策として活用してください。

目次

内覧会とは地域住民へのクリニック見学会

内覧会とは、開業前に地域住民や関係者をクリニックに招待する見学会です。

内覧会を行うタイミングはクリニックの正式オープン前や直後で、地域住民にクリニックの存在や設備、スタッフを知ってもらう機会を作ります。

医療広告ガイドラインや薬機法など、医療機関の広告活動には多くの制限があるので、思うように宣伝できないケースが多いです。

しかし、内覧会を開催することで、地域住民に対して直接的にPRを行えます。

仮に、クリニックの内覧会に参加した方の集患に成功しなかったとしても、口コミによって家族や友人に広まるケースもあります。

内覧会は、開業初期の集患に欠かせない施策と言えるでしょう。

内覧会でクリニックの信頼を得られる

内覧会に成功すると「信頼できるクリニック」として認知度が高まり、開業初期の集患や長期的な運営の安定に繋がりやすいです。

ここでは、以下の内覧会を開催するメリット5つを徹底解説していきます。

  • クリニックの存在を知ってもらえる
  • 院長やスタッフの雰囲気を知ってもらえる
  • 治療方針を具体的に説明できる
  • 地域住民の悩みを直接ヒアリングできる
  • 受診する際の心理的ハードルが低くなる

クリニックの存在を知ってもらえる

内覧会を開催すると、地域住民にクリニックの存在を知ってもらえるようになります。

開業直後はクリニックが地域住民に知られていない状態なので、内覧会を行うことで場所を覚えてもらえたり、雰囲気を感じ取ってもらえたりする効果があります。

また、内覧会を通じて、クリニックが地域に新たに加わったことを多くの人々に認知してもらい、口コミでの情報拡散も期待できるでしょう。

院長やスタッフの雰囲気を知ってもらえる

選ばれるクリニックになるには、設備や医療技術だけでなく、スタッフの対応の質を高めることも重要です。

クリニックといった医療機関は一般の人にとって決して利用しやすいものではなく、「先生が怖い人ならどうしよう」などと、不安を抱えています。

内覧会では、直接院長やスタッフと会話ができるため、参加した人は温かみのある対応を肌で感じられるでしょう。

内覧会はクリニックの宣伝だけでなく、患者目線で利用しやすい雰囲気を作り、治療を受ける際の心理的なハードルを下げることも重要です。

治療方針を具体的に説明できる

内覧会では、院長自らが治療方針やクリニックの特色を詳細に説明するスピーチの時間があります。

院長の実績やクリニックの経営理念などを説明すると、患者は治療内容やクリニックの方針を具体的に理解でき、信頼感を持って治療を受けることが可能になります。

また、患者からの直接的な疑問に回答するために、質疑応答の時間を設けることも重要です。

地域住民の悩みを直接ヒアリングできる

内覧会は、地域住民の健康に関する悩みを直接聞き出す重要な機会です。

特に、開業したての頃は集患が難しいので、地域住民の声がより一層重要となり、地域に根ざしたサービスを提供するための貴重なフィードバックを得られます。

開業時に近隣住民のニーズ調査を行っているクリニックは多いですが、実際の声を聞くことでズレに気付けるため、さらに質の高い診療所を目指せるでしょう。

受診する際の心理的ハードルが低くなる

内覧会を開催し、受診を検討している顧客層が参加すると、受診時の心理的ハードルが低くなります。

普段からクリニックを利用しない人にとって、クリニックは厳格なイメージがあるので、内覧会で柔らかい雰囲気を伝えることは重要です。

内覧会を通じて、クリニックの雰囲気を知ってもらえたり、どのような先生がいるのかを把握してもらえます。

内覧会は自院で行うため、潜在顧客はクリニック全体の雰囲気を直接知ることができ、結果として受診のハードルを下げられます。

クリニック内覧会の事前準備

クリニック内覧会を成功させるには、徹底した事前準備が重要です。

ここでは、クリニック内覧会に必要な事前準備を4つ解説していきます。

  • 来院しやすい日時を考える
  • 内覧会を認知してもらう施策をとる
  • スタッフに当日の動き方をレクチャーする
  • 清掃やセッティングを済ませておく

来院しやすい日時を考える

内覧会は、一人でも多くの人に自院を知ってもらえるチャンスです。

そのため、内覧会を開催する際は多くの人が来院しやすい日時に設定しましょう。

一般的に開催される時間帯として、開業日直前の週末10時〜16時で開催されるケースが多いです。

また、週末が連休になる場合には、在宅している可能性の高い連休後半の設定をおすすめします。

内覧会を認知してもらう施策をとる

内覧会への参加者を増やすには、できる限り多くの人に内覧会が開催されることを知ってもらう必要があります。

認知度を高める施策として、SNS発信やWebサイトの更新、チラシ配布などありますが、最もおすすめはチラシ配布です。

内覧会は地域住民に向けたプロモーションのため、SNSやWebサイトで不特定多数に発信するより、近隣住民に範囲を絞って宣伝できるチラシ配布が効果的と言えます。

さらに、Web集客に比べてチラシ配布は費用を抑えられるので、開業直後で資金に余裕のないクリニックでも始めやすいです。

スタッフに当日の動き方をレクチャーする

内覧会の日にスタッフが適切に対応できるよう、事前指導が必要です。

まずは、それぞれのスタッフに当日の役割を決め、誰がどのように対応するか、一日を通してどのような流れで進めていくかなどを明確にしましょう。

他には、内覧会でよくある質問を前もって予測しておき、答え方を練習しておくのも来場者の満足度を高めるためには重要です。

当日の動き方をレクチャーしておくと、自信を持って内覧会を開催できます。

清掃やセッティングを済ませておく

内覧会の前日までに、クリニック内の清掃とセッティングを済ませておく必要があります。

診察室、待合室、トイレなどの公共のスペースは、特に重点を置いて清潔に保つことが重要です。

クリニックのイメージに合った装飾品や案内表示を配置することで、訪れた人に明るくポジティブな印象を与えられます。

また、来場者への配布物も事前に用意しておくと当日の動きがスムーズになるので、清掃・セッティングが完了すれば配布物も用意しておきましょう。

内覧会を成功させるためのコツ7つ

最後に、内覧会を成功させるためのコツを7つ紹介します。

準備が完了した場合、以下のポイントを押さえた準備ができているかチェックしましょう。

  • 内覧会で達成すべきゴールを明確にしておく
  • 自院の強みや治療方針をスタッフ全体で共有しておく
  • 見学者との交流を活発にする
  • 内覧会の導線を確保しておく
  • 関係者の協力を仰ぐ
  • 重要な対応は院長が行う
  • 清潔感や居心地の良さをアピールする

内覧会で達成すべきゴールを明確にしておく

内覧会は多くの人が集まる絶好の機会なので、目的・ゴールを明確にして成功の定義を明確にすることが重要です。

近隣住民の集患や口コミ促進、院長・スタッフの魅力を伝えるなど、何を最終的なゴールとするかを明確に定めましょう。

ゴールを明確化するとイベントの方向性が定まるため、具体的なアクションプランを策定しやすくなります。

自院の強みや治療方針をスタッフ全体で共有しておく

自院の強みや治療方針をスタッフ全体に共有しておくことで、来場者に一貫したメッセージを伝えられるようになります。

仮に、スタッフの間でクリニックに対する理解度が異なれば、担当したスタッフによってクリニックに対する印象が変わってしまいます。

自院の魅力を全面的にアピールしたい場合、全スタッフに対して自院の強みや治療方針を共有することが重要と言えます。

見学者との交流を活発にする

内覧会は、来場者と直接コミュニケーションを取る絶好の機会のため、院長が積極的にコミュニケーションを取らなかったり、知人だけで交流を深めたりすることは避けるべきです。

積極的に地域住民との交流を心がけ、潜在顧客を増やす取り組みに力を注ぎましょう。

一方で、病気に関する話題は話し込んでしまいやすいので、必要に応じて開院後の訪問を推奨するなど、会話が長引かないような工夫も重要です。

内覧会の導線を確保しておく

来場者の導線を確保しておき、当日スムーズに移動できるようにすることも重要です。

初めて来場した人でも一目で分かるよう、分かりやすいマップを用意したり、適切に案内人を配置したりして、誰もが簡単に必要な場所に辿り着けるようにしましょう。

当日バタバタしやすい内覧会において、導線を確保しておくと来場者のストレスを減らし、クリニックの印象を向上させられます。

関係者の服装にも気を配る

内覧会当日は関係各社が協力してくれますが、協力者の服装にも配慮が必要です。

スーツのようなフォーマルな服装は、せっかく見学に来てくれた人も入りづらく、落ち着けないと居心地が悪いと感じさせてしまうリスクがあります。

カジュアル目の服装で親しみやすい雰囲気を作ることで、来場者に居心地の良さを感じてもらいやすくなります。

ただし、服装がカジュアルすぎるとクリニックの利用に不安を感じてしまう方もいるので、Tシャツやポロシャツなどで清潔感を意識すると良いでしょう。

重要な対応は院長が行う

内覧会では、クリニックに関心を寄せている近隣住民や関係各社の重要人物など、重要な対応は院長が直接行うことが重要です。

クリニックの中で院長は最も権威性・影響力があるので、直接対応することで重要人物の関心を寄せられます。

しかし、院長は常に多くの人の対応に追われるため、重要人物に気づかずスルーしてしまうケースも少なくありません。

そこで、重要人物が来場した場合はスタッフに伝えるように指示しておくと、院長が対応を行えるようになります。

清潔感や居心地の良さをアピールする

クリニックの清潔感は、訪問者の第一印象に大きな影響を与えるため、細部まで清潔にしましょう。

待合室から診察室まで、すべてのエリアをピカピカに保ち、心地よい香りや適度な照明を設置して居心地の良さを与えます。

快適な座り心地のイスや視覚的にも楽しめるアート作品などを飾ることで、クリニックの品格を高められます。

内覧会でクリニックの良さをアピールしよう!

本記事では、内覧会のメリットや事前準備、成功させるためのコツなどを徹底解説しました。

クリニック内覧会は認知度を高めたり、院長・スタッフの雰囲気を知ってもらえたりする絶好の機会です。

クリニックといった医療機関の広告活動は規制がかかりやすいため、内覧会に力を入れて近隣住民や関係者にアピールすることが重要と言えます。

内覧会が成功するかどうかは事前準備で決まるため、今回紹介した事前準備や成功させるためのコツを参考にしてください。

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この記事を書いた人

代表取締役 習田祐輝

神戸市立工業高等専門学校を卒業後、日系大手SIerにてエンジニアとして
金融システムの開発に従事。

その後、株式会社TWOSTONE&Sonsにてマーケティングリーダーとして自社サービスや
他社のマーケティング業務を担当。

また、個人事業主としてFC本部のオウンドメディアの立ち上げ・
平均月間10万PV以上・支援クリニックのサイトPVを30倍に伸ばし集患に活かす経験を経て独立。

2024年4月、株式会社ASOGIを創業。

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